車エビと芝エビの立場
昨日のブログでデパートや一流ホテルでの食材偽装について、
大きなエビを車エビ、小さなエビを芝エビと呼ぶ慣習が
日本の食品業界にはあり、そんなに悪質なものではないのではないか?
カドミウムに汚染された中国米を日本米と偽って販売した
イオンのケースとは根本的に違うのではないか?
というようなことを書いた。
この考えに、今も大きな変わりはないけれど、
重要な視点を見落としていたことに気づいた。
それは、車エビや芝エビの生産者、養殖業者の立場である。
車エビや芝エビは、いわばブランドなのだ。
その大切なブランドを、他の海老で偽って販売するというのは
ルイヴィトンのバッグの偽物を販売するのと
変わらない悪質な行為だと思う。
消費者に分からないほどの微妙な味の違いであっても、
いやそうであるからこそ、ブランド価値は重要となる。
このままブラックタイガーを車エビとして、
バナメイエビを芝エビとして販売することが常識化したら、
本物の車エビや芝エビの立場はどうなるのだ?
一杯500円の天丼なら仕方がないかもしれない(でもないか?)。
でも、それなりの金額を払ったら本物が食べられるという
ことがなくなってはいけないと思う。
偽装があったのはデパートや一流ホテルだったのだから…。
でも、やっぱり何にせよ嘘はいけませんね!
国産か否か?天然か養殖か?遺伝子組み換えの有り無し?
僕らが選択する際に重要な表示に、
嘘があっては絶対にいけない、ということに決定したい。
そうしたことを期待できない大手スーパーでは、
買い物をしないというのも、
世を正すのに大切な行為だと思います。
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