「赤福」の社長交代
伊勢の老舗和菓子店の「赤福」で社長の交代劇があった。
先代の社長の妻が社長につき、息子の社長が代表権のない会長に退く
という人事を先代の社長が決めたということらしい。
何やら親子喧嘩のようだが、父と息子の経営方針の違いが
その背景にはあるという。
息子は「家業から企業へ」を掲げ、近代的経営への転換を
はかりたかったようだが、父は「家業型」の経営スタイルを
守りたかったらしい。
どちらの気持ちもわからないではないが、
経営スタイルの話で言えば、僕は父を応援したいと思う。
父は「赤福」のある「おかげ横丁」に外国人には来てもらいたくない
と話したことがあったという。
これは、外国人への偏見ではなく、日本人の心のふるさとの伊勢で、
日本人に喜んでもらう街にしたいという意味の発言だったらしい。
こうした発言をする頑固親父のような人が、
日本には少なくなったようで、さみしく思うのは僕だけだろうか。
何でもグローバル、世界に打って出る型の経営ではなくて、
日本人にとことん愛される商品やサービスを追求することで、
外国人からも愛されるものができれば、それでいいと思うのだ。
この先代社長は見たこともないけれど、
そうした思いで「家業型」の経営スタイルを守りたかったのだとすれば、
僕はなんとなく共感を覚えます。
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