大阪都構想と民主主義
いよいよ5月17日、あと1週間で大阪都構想の
是非を問う住民投票が行なわれる。
ところで、大阪都構想の意味するところを
大阪市民は知っているのだろうか?
今日テレビを見ていたら、
「わたし、橋下さん好きやから賛成」というおばさんが
インタビューを受けていて、ここまでではないにしても、
内容についてよく知らない人が多いのではないだろうか?
だいたい大阪都構想といいながら、この投票で大阪を
「都」にすることが決まるわけではない。
「大阪市を5つの特別区に分割する」というのが
今回の住民投票なのである。
ザックリ言って、大阪市が権限を持つ2,200億円の予算を
大阪府に移管するということが主たる内容のようだ。
そして大きなテーマとされている府と市の二重行政解消により
生まれる財源は、わずか1億円らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=9ew0mOTeLUU
大阪市のために使われていた2,200億円もの予算が
大阪府に取り上げられてしまうのだから、
本来であれば大阪市民が賛成するわけがない。
と思うのだが、二重行政の解消で予算の効率化が図られ
ワン大阪のメリットで大阪が一気に発展する、というような
イメージが拡散され、あの民主党政権を選んだ時のように、
「一度橋下さんに任せてみよう」というようないい加減な判断で
「大阪市の5分割」が決定されるかも知れないのだ。
これも民主主義なのである。
というわけで民主主義というのは、
必ずしも優れたシステムではない。
有権者は簡単に騙されてしまうし、そうすれば世の中を
どんどん改悪することも可能なのである。
民主的なワイマール憲法の下でヒトラーのナチスが
台頭したように、「大阪維新」とか「大阪都構想」とか
耳障りのいい言葉に騙されて、大阪が破壊されていくのだ。
僕は橋下徹という男を信じることはできないし、
「大阪都構想」は大阪市民にとっても、大阪府にとっても、
日本全体にとっても、いいことはないと思います。
お前の言うことはもっともだと思われた方は、
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