慰安婦合意での米紙社説
米紙ニューヨーク・タイムズは30日付の社説で、
慰安婦問題に関する日韓合意について「画期的」だとした上で、
「安倍晋三首相と朴槿恵大統領の論争終結に向けた努力は、
称賛に値する」と評価した。
同紙は、合意によって「全ての論争に決着がつくことはなさそうだ」
としながらも、「(合意事項が)誠実に履行されれば、
米国の同盟国である両国間の摩擦が和らぎ、地域の安全保障で
十二分の協力が引き出せる」などと指摘した。
一方で「(問題は)もっと前に解決されるべきだった」とも強調。
「そうならなかったのは、歴史に疑問を持ち、それを書き換えようと
し続けた安倍氏と右派の政治的盟友らの責任だ」と批判した。
(2015年12月31日(木)1時13分配信 時事通信)
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/jiji-2015123100015/1.htm
最後の3行が、日本の置かれた立場を明確に表している。
米国は戦後徹底的な調査をし、日本軍が慰安婦の強制連行をしなかったことも、
南京大虐殺がなかったことも、よく知っている。
しかしながら、「日本軍が悪辣な行為をした」ということで
戦後体制は出来上がっている。
でなければ、米国が広島と長崎に原爆を落としたことも、
非戦闘員が住む日本を焼け野原にしたことも説明できない。
「日本軍が悪くなかった」ことが証明されて最も困るのは
米国なのである。
だから、戦後レジームからの脱却を掲げて安倍総理が再登板した時に
米国は安倍総理を歴史修正主義者として徹底的に叩いた。
安倍総理があのまま突っ走っていたら、
安倍政権は第一次と同様、短命に終わっていただろう。
そこを踏まえないで安倍総理を叩いても意味はない。
今回の合意で、日本は謝罪し、韓国が設立する慰安婦支援の財団に
10億円の資金を拠出することで約束を果たす。
韓国は、二度と再びこの問題を持ち出さないことと
慰安婦像撤去の責任を負う。
どちらが困難な約束をしたかは言うまでもないが、
今後この問題を韓国が持ち出した時、
国際社会が韓国側につくことはないだろう。
日本が歴史を修正せずにできる成果として、
今回の合意は大きかったと思うのだが、
皆さんはどう考えられるでしょう?
さて、いつも本ブログをお読みいただいて
ありがとうございます。
よいお年をお迎えください。