五輪エンブレムの胡散臭さ
『2016年4月8日、五輪エンブレムの最終候補4作品が発表されました。
公開されたA、B、C、Dの4つのデザイン案が並んでいる様子を見て、
デザインの特徴から「A案」と「BCD案」という1対3の構図に見えました。
4案の中で1案を選ぶという方法論において、先頭に配置された1案だけが
際立つ見え方は不適切であり、「A案」ありきのプレゼンテーションだと
受け取りました。』
http://hiranokeiko.tokyo/
この文章は、五輪エンブレムの候補4作品が発表された翌日に、
最初のコンペでただ一人、佐野研二郎の修正案に反対した審査員、
平野敬子さんがご自身のブログに書かれたものだ。
平野さんは、この4案を「色彩」「基本形状」「造形モティーフ」
「コンセプト」といった観点から深く考察されている。
最初の佐野研二郎が選ばれた選考の経緯等も詳しく書かれており、
興味のある方はぜひブログをご一読されることをお奨めする。
彼女ほどの慧眼は持ち合わせてはいないが、
僕にはこのA案が、単色のダークな色合いで
喪章のような縁起の悪さを感じ、
五輪の祭典には相応しくないと思っていた。
そこで、こちらはおなじみNews U.S.さんからの引用。
『藍色が日本伝統色とか歴史を知らない奴だ
藍染・浅葱色・薄灰色などは青衣とよばれ,
あの世の亡者・死人とか,
乞食・「癩者」とか,従者・召使などの色
とされてきました。
そして,渋染(柿色)・藍染は
「ひ人」の着衣や芝居小屋の幕,
遊女屋の暖簾,あるいは
牢獄に入れられたときの罪人の獄衣の色
とされました。』
http://www.news-us.jp/article/437176931.html
こうしたことを敷衍すると、
今回のエンブレムも日本での五輪の祭典を貶めるために、
反日組織の力が働いたと言えるのではないか?
平野敬子さんも指摘されているのだが、
五輪エンブレムのコンペは、募集期間の短さなど
こうした規模のデザインコンペでは考えにくい点が
いくつか見られるという。
また今回の募集では、富士山や桜(天然の植物)のような
『公共の財産』は本番のオリンピックのデザインに
取り込んではならない(招致エンブレムはOK)という
IOCの規定を応募要項に書かなかったという。
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-6199.html
つまり、多くの応募者がモチーフとして使ったと思われる富士山や
桜の作品は、その段階で不採用になってしまったわけだ。
(朝顔の案が残った理由が知りたいですが…)
そんな大事なことを応募要項に書かなかったということが
一般に知れ渡ったら、ひと騒動起こるのではないか?
いずれにしても東京五輪のエンブレムは、
深い闇の中で、藍色の市松模様という不気味に薄暗い光を
大会本番まで放ち続けることになるようである。
「お前の言うことはもっともだ」と思われた方は、
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藍色が「あの世の亡者・死人とか, 乞食・「癩者」とか,従者・召使などの色」だと。
正倉院に藍染の作品があるのはご存知ですか? 明治大正期の国鉄職員・郵便職員の制服も藍。剣道着袴の多くは藍色。ジャパンブルーも藍色。
日本を貶めようとしているのは、あなた方のような方々ではないかと、強く思います。
投稿: 吉田裕 | 2016年5月 1日 (日) 17時49分
コメントありがとうございます。ご指摘いただいた部分はブログに書きましたようにNews U.S.さんからの引用なので、事の真偽は分かりません。僕が言いたかったのは、佐野研二郎氏の作品同様、何故オリンピックのエンブレムに黒や藍色といった暗い喪章のような色を使わなければならなかったのか。そして、平野敬子さんのブログに書かれていたように、最初からそのA案を通す意図を持った候補作品発表であったことの違和感を申し述べているだけです。今回のエンブレム選定は、初回のコンペに不正があったわけですが、二度目のコンペにも疑問があるということを指摘したかったのです。それのどこが日本を貶めることになるのでしょうか?
投稿: kanata | 2016年5月 1日 (日) 18時17分