留学生が見た熊本地震
熊本県などの一連の地震では、大分県別府市も震度6弱を記録し負傷者が出たほか、
発生直後には数千人が避難所に避難した。
同市には、約80カ国3千人の留学生が通う立命館アジア太平洋大(APU)があり、
人口当たりの留学生数は2・63%(平成27年11月現在)と全国の自治体で
もっとも多いとされる。
留学生たちは、今回の地震や日本人の行動をどう見たのか。(奥原慎平)
「母国では、避難所がこんなに早く立ち上がり、ましてや、おにぎりや水が
配られることはありません。日本人は落ち着いている」。
インドネシア出身で、2年生のナターシャ・タリスカさん(19)はそう語った。
一方、インド系シンガポール人で2年生のサキ・バーランさん(22)は、
地震の激しい揺れで、体が動かなくなりその場で固まってしまった。
「地震の多い国とは聞いていたが、揺れのすさまじさは想像できなかった」
友人たちは避難所に逃げると聞いたが、「日本の建物は丈夫」というイメージがあり、
外には出なかった。しかし、翌日になってマンションの壁に亀裂が入っているのを見て、
「恐ろしくなった」という。別府市は外国人向けの災害マニュアルを作っているが
地震を経験してまだ部数が少ないと感じた。
3年生でインド人のアリ・チャウダリーさん(20)は、市内の下宿先で
友人たちと食事している最中、激しい揺れに見舞われた。
一時、高台に避難したがアルバイト先の市内のホテルから、
外国人客への通訳として呼び出された。
そこで宿泊客の安全を守るため、丁寧に対応する従業員や、
普段は受け付け業務を行わない幹部社員がフロントに立つ姿を目にした。
「自分の命を守りたいと思っているはずなのに、
まずお客の命を優先している日本人に感動した」
アリさんのフェイスブックにも、「自分に任された仕事を優先させる。
日本人とほかの国との違いがわかった」
といった他の留学生たちの声が書き込まれていた。
アリさんは、第二次大戦で焼け野原となった日本が、復興を成し遂げた理由を
調べたいと来日した。今回の経験で、その答えを見つけたと感じている。
「日本は逆境に負けない国だ。その理由は、どんな問題があっても、
自分より他人を優先する日本人の民族性なんだ」
(産経新聞 4月20日(水)14時57分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160420-00000086-san-soci
日本のテレビでは、毎日被災者の不満の声ばかりが映し出される。
もちろん何が足りないのか知るために、そうした報道も必要だろう。
しかし、命がけで懸命に救援に当たる消防・自衛隊・警察、
被災地にあっても顧客サービスを優先してそこで働く人々の姿など
他にも伝えるべきことはたくさんあるはずだ。
今回の地震では県や市町村の動きが鈍いように思える。
自分たちも被災しているわけだから仕方がないのかもしれないが、
政府は救援物資の輸送を途中から県や市町村ではなく、
避難所への直接輸送に切り替えた。
とにかく助け合いの心が、うまく繋がってほしいものです。
そして、そんな日本を海外の人たちにも
しっかり見てもらいたいですね。
「お前の言うことはもっともだ」と思われた方は、
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