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2016年6月17日 (金)

コックス氏はなぜ撃たれたか?


EUからの離脱を問う英国の国民投票は、離脱派と残留派の運動が過熱している。
勢いを増す離脱派の中核は、経済のグローバル化による恩恵を感じられず、
「移民に職を奪われる」と感じる人々だ。
EUを「官僚主義で、足かせになっている」と嫌う保守層も加わり、
大きなうねりとなっている。
残留派議員に対する銃撃事件が今後のキャンペーンに何らかの影響を与えるのは
必至とみられるが、これまでの各種世論調査では、離脱派の伸長ぶりは明らかだ。
イブニング・スタンダード紙電子版は16日、態度未定の人を除くと離脱派は
53%で残留派の47%を6ポイント上回るとの最新の数字を報じた。
(朝日新聞デジタル 6月17日(金)5時0分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160617-00000008-asahi-int

こうした事件を考える時、ジョー・コックス氏が殺されることで
誰が得をするのかを考えることが重要だと思う。

移民問題にしても、3歳の男の子が溺死した写真によって、
ドイツの移民受け入れが大きく進んだ。

移民する側の子供の死によって、
移民する側が利益を得たことになる。

今回もEU残留派議員の死によって利益を得るのは、
やはりEU残留派だろう。

しかしながら世間は、EU残留を主張するコックス議員に
反発した離脱派の人間がコックス氏を殺害したと考える。

恐らくそれは違うだろう。

EU離脱の是非を問う国民投票というタイミングで、
しかもコックス氏の残留に対して、
離脱派の方がかなり有利な情勢なのである。

離脱派が残留派のコックス氏を殺す理由が
まったく見当たらない。

ケネディの暗殺も、ジョンレノンの暗殺も、犯人は逮捕されたが、
その殺害の理由はよく分かっていない。

暗殺には、常に理由がある。
ないわけがない。

そして、その理由を探っていけば、
犯人にたどり着ける。

しかしながら、なかなか本当の犯人は
明らかにならない。

彼らは、我々の想像を遙かに超える権力を
有しているため、絶対に捕まらない。

今回のコックス氏の殺害も、
EU残留へ世論を誘導したい組織の犯行に
違いないだろう。

犯人は、離脱派のスローガンである「ブリテン・ファースト」
と叫んだといわれている。

そのことが今回の国民投票に
どのような影響を与えるのか?

万一、英国のEU残留という結果となれば、
コックス氏殺害事件が大きく影響したことは
間違いない。


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コメント

自分もコックスさんは残留させたい組織に殺されたと思います。
生け贄にされたんでしょうね。間違いなく。

コメントありがとうございます。コックス氏殺害後の世論調査で、残留が45%、離脱が42%と逆転したようです。このまま残留派が勝てば、彼らの思惑通りということになりますね。

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