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2016年6月29日 (水)

ドゥラメンテ、夢半ばで引退

ドゥラメンテというのはイタリア語で「荒々しく」
という意味の音楽用語らしい。

その名の通り、荒々しく、しかも途方もない
走りをする馬だった。

そのドゥラメンテにイタリア人騎手の
ミルコ・デムーロが乗っていたのは
何かの因縁だろうか?

ドゥラメンテは日本競馬で考えられる限りの
最高の血統を受け継いだサラブレッドである。

曾祖母は、オークス馬のダイナカール。
日本競馬で一時代を築いたノーザンテースト
を父に持つ名牝だ。

そのダイナカールと凱旋門賞馬トニービンとの
間に生まれたのが祖母のエアグルーブ。

エアグルーブもオークスと、
牝馬ながら秋の天皇賞も制している。

とりわけ凄かったのが1998年のジャパンカップ。

日本調教馬として初めて凱旋門賞2着となった
エルコンドルパサーには敗れたが、
ダービー馬のスペシャルウイークを退け、2着に入った。

このエアグルーブと日本競馬を変えたとも言われる
サンデーサイレンスとの間に生まれたのが
母のアドマイヤグルーブ。

彼女は3冠牝馬のスティルインラブと同時代だったので、
牝馬クラシックでは勝てなかったが、
2003年、2004年のエリザベス女王杯を連覇した。

そして、そして、そのアドマイヤグルーブと
ダービー馬キングカメハメハとの間に生まれたのが
ドゥラメンテなのである。

キングカメハメハは、種牡馬ランキングで
ここ数年、あのディープインパクトとトップを競り合っている
国内最高峰の種牡馬だ。

ドゥラメンテは、牡馬三冠の皐月賞、ダービーを楽勝し、
その後骨折、放牧となってしまったが、
今年の3月には世界の強豪が集まるドバイシーマクラシックで落鉄し、
あばれて蹄鉄の打ち直しができないまま出走したにもかかわらず、
イギリスの強豪ポストポンドの2着に好走。

日本競馬の悲願である凱旋門賞制覇の期待がかかっていたのだ。

ところが6月26日の宝塚記念でマリアライトの2着に敗れた後、
左前脚ハ行が見つかり、本日引退が発表された。

宝塚記念のレースの後、騎手のミルコ・デムーロは
すぐに下馬し、表情を曇らせた。

彼には、ドゥラメンテに致命的な故障を発症させてしまったことが
一瞬にして分かったのだろう。

あのいつも明るいイタリア人騎手が、
記者のインタビューにも全く反応しなかったということで
そのショックの大きさがうかがえる。

ミルコ・デムーロは、2012年の天皇賞で優勝した時に、馬上から降り、
ヘルメットを取り、膝をついて天皇・皇后両陛下に最敬礼した。

日本人騎手なら馬上から両陛下に最敬礼するだけなのだが、
そうした行為が絵になる騎手だった。

そのミルコの手で、日本最強馬とも言えるドゥラメンテを駆って、
凱旋門賞を制してくれることを願っていたのである。

日本を心から愛するイタリア人騎手の騎乗で、
日本競馬の最高の血統を受け継ぐドゥラメンテが、
世界最高峰のレースである凱旋門賞に勝利する。

残念ながらその夢は叶わなかったが、
今回の凱旋門賞には、史上最高レベルと言われる
今年のダービーを制したマカヒキが登録している。

ジャパンカップが初めて開催された1981年には
世界の競馬地図に載ってさえいないと言われた日本の競馬界が、
世界一決定戦の凱旋門賞で勝利する瞬間を
一人でも多くの日本人に見てもらいたい。

凱旋門賞は今年の10月2日(日)、
フランスのシャンティ競馬場で行なわれます。


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