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2016年11月20日 (日)

働くことが生きがいの国


日本が経済的に発展した要因のひとつは、働くことを
苦役と考えなかったことだと思います。

藤原定家が日本的価値、日本のこころを百首の歌で
まとめ上げた「小倉百人一首」の一番歌と二番歌は
天皇の御製です。

一番歌
秋の田のかりほの庵の苫をあらみ我が衣手は露に濡れつつ(天智天皇)
二番歌
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山(持統天皇)

この歌で、秋の田の仮小屋でござを編んでいるのは天智天皇ご自身ですし、
気持ちの良い夏の川で洗たくをされているのも持統天皇ご自身です。
(「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」彩雲出版より)

日本は最高権威の天皇ご自身が率先して働かれる国で、
そこに王侯貴族が奴隷を使役して優雅に暮らす欧米の価値観との
決定的な違いがあります。

ところが近年、日本人の労働観も大きく変わってしまいました。

電通の若い女性が過酷な労働で自殺したというのは、
単に長時間労働によるものではないと思います。

彼女が自ら命を絶ったのは、まるで奴隷のように働かされ、
その仕事に喜びも生きがいも見い出せず、
逃げ出す術も持たなかったからではないでしょうか。

また、日本人がやりたがらない仕事を外国人労働者で穴埋めしよう
というのも、欧米的な奴隷労働の発想だと僕は思います。

若い内は学問や技術の基礎を学び、大人になったら
世のため人のために役立つ人間になる。

そうした労働の基本的意義を教えられることなく、
夢を持てだの、個性を生かせだの、空虚な絵空事ばかり
たたき込まれるから日本人はおかしくなってしまった。

金貸しや、株屋や、広告屋といった
昔の人があまり価値を認めなかった虚業ばかりが
持て囃されるようになりました。

高度成長期の日本人は、そんなに遅くまで
働かなかったと思います。

家族は父親が帰ってくるまで夕食を待っているのが普通で、
父親は7時頃には帰宅し、家族で食卓を囲み、
力道山に熱狂し、バラエティ番組を楽しんでいました。

電通の「鬼十則」という行動規範に、
「取り組んだら離すな、殺されても離すな」とか、
「周囲を引きずり回せ」とか、「摩擦を恐れるな」とか、
何やら物騒なフレーズが並んでいます。

そこには、「世の中の役に立つ」という日本独自の労働観は
すっかり抜け落ち、他者を出し抜いてでも仕事を獲得することが
大切であるかのように強調されています。

日本は、働くことが生きがいの国です。

それは競争意識ばかりを煽り立てるのではなく、
良いモノや良いサービスを提供することで
お客様に喜んでいただくことだったはずです。

良いモノや良いサービスを仲間と共に作り上げ、
それをお客様に喜んでもらうことが自らの喜びにもなる。

だから日本は、労働を苦役とする他国になど
負けるわけがなかったのです。


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