切取り報道の怖さ
テレビの切取り報道といえば、
都議会議員選挙の安倍総理の演説で、
「安倍やめろ」コールの部分だけが
くり返し報道されたことが思い出されるが、
その時隣に立っていた候補者の「中村あや氏」も
切取り報道の被害にあっていたという。
彼女は落選後、「自分の力不足で落ちてしまった」とか、
「まわりの人に応援してもらったのに申し訳ない」と
敗戦の弁を語ったというが、その部分はまったく放映されずに、
その後の質疑応答で「国政に対する思い」を聞かれ、
自民党のマイナス面を語ったところだけがくり返し放映され、
「恩を仇で返す女のイメージ」が見事に視聴者に
植え付けられてしまったというのだ。
僕も都議会のドンといわれた内田茂氏の後継候補として
注目された彼女の落選時のインタビューを見て、
「こいつはなんていやな女なんだ」と思ったものだ。
27歳という最年少候補だから仕方がないとはいえ、
ブスッとした顔をして、自分の落選を
所属する政党の国会議員の責任にするとは
非常識すぎると感じたのである。
しかしながら彼女は通常落選した候補者が話す
敗戦の弁は最初に語っており、
落選して気落ちしているところに
安倍政権に批判的な言質を取りたいと思っている
メディアの罠に、まんまと嵌められたのだ。
テレビで見た印象だけで言えば、
彼女は「国政の犠牲になった」と述べているとしか思えず、
そうした印象操作が簡単に行えてしまうところに
切取り報道の怖さがある。
僕はカンニング竹山の番組で、
彼女の釈明を聞いたから真相が分かったけれど、
こうした印象操作はあらゆる場面で行なわれており、
よほど気をつけていないと騙されてしまう。
まあ、どんなに気をつけていても
騙されてしまうんでしょうけどね…。
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個人情報やセンシティブなプライバシーの保護が騒がれた時期がありました。しかし、それが厳格に守られたためしがありません。一種の財産なんですから大事にしましょう、と言われると、その財産を狙う悪党が出てきます。いたちごっこです。
現在でも、資産とされる個人情報が組織内部からは関係者によって持ち出され、外部からはセキュリティが破られて盗難に合います。
芸能人のゴシップは一部マスゴミの情報資産になって売買されます。
(意図的なリークもあるらしいけど)
そして、それは「回収不能」になります。複写されて拡散を続け、不特定多数の人の脳内から消せません。人とは大事だけどやっかいなことはたやすく忘れますが、どうでもいいけど面白おかしいことには記憶力が働きます。
そうして、フェイクニュースが社会的抹殺の道具にもなれば、知名度を上げるツールにもなります。
何を言いたいかといいますと、メディアに広がると事実かどうかの検証と確認の努力が徒労に終わります。メディアの恐ろしさです。
それが第4の権力の権力たる源です。メディアの暴力は裁かれません。裁く法令もなく、対抗できる権力はあるはずですが、無力化されています。メディアが監視機関を自認して、消費者が是認しちゃっていますからね。反対意見を出さないと、「反対がないので是認」扱いです。
このままじゃいけないと思います。ネットはメディア全体主義に対するレジスタンスになっています。多くの方の情報発信と視聴者増加は、れっきとしたレジスタンスだと思います。
投稿: ゆ | 2017年7月21日 (金) 23時34分
コメントありがとうございます。日本の放送法を作ったのは米国のようですが、米国には放送法はありません。以前はあったんだけど廃止したらしいですね。そして、公正中立ということも言わず、立ち位置を明確にしているようです。CNNがリベラル、FOXニュースが中道・保守系というように。日本もそろそろ公正中立という嘘は止めた方がいいですね。そして1局でもいいから中道・保守系のテレビ局を作ってもらいたいものです。全部極左だと、多くの人がテレビ離れを起こさざるを得ません。
投稿: kanata | 2017年7月22日 (土) 21時26分
日本の放送法は米国が作った。
その米国には放送法がない。やめてしまった。
有益な事実を教えていただきました。少し脱力しました。
憲法と同じですね。公正公正は大事だが、一極支配的な業界構造では実現できません。
談合体質の日本のメディアに公平性や客観性は期待できませんね。
投稿: ゆ | 2017年7月23日 (日) 18時51分