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2018年10月15日 (月)

人手不足倒産って何?

『深刻な人手不足を背景にした国内の企業倒産が件数・負債総額ともに
過去最多ペースで増加していることが14日、分かった。
今年1~9月の合計は299件に上り、
10月中にも平成29年の年間水準(317件)を上回りそうだ。
従業員が確保できず事業継続が困難になったり、
社員を引き留めるため賃金を無理に引き上げたことで収支が
悪化したりしたケースが目立つ。(後略)』
(産経ニュース 2018.10.14 23:05)
https://www.sankei.com/economy/news/181014/ecn1810140009-n1.html

記事は東京商工リサーチのデータを元に書かれているが、
東京商工リサーチでは、人手不足の表面化を受けて
平成25年からこの集計をはじめたという。

平成24年の12月に第2次安倍政権が発足した翌年、
日本はそんなにすぐに景気が回復し、
人手不足が表面化しただろうか?

完全失業率はリーマンショック後の平成21年、平成22年に5%のピークを打ち、
平成25年には4%とまだまだ高く、平成27年3.4%、平成29年2.8%、
平成30年8月には2.4%と、ここ数年で急速に改善した。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/monthly_topics/2018/0302/topics_052.pdf#search='%E4%BA%BA%E6%89%8B%E4%B8%8D%E8%B6%B3+%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%89'

人手不足倒産の定義は、
この記事では「従業員が確保できない」
「従業員の給与引き上げによる収支悪化」
の2点ということのようだ。

「従業員が確保できない」のは、人手不足の為もあろうが、
会社に魅力が無いからでもあるだろう。

「給与引き上げによる収支悪化」は、それまでいかに低い給与で
従業員を使っていたかを示すものかもしれない。

文脈から行くと「人手不足倒産が急増」→「移民拡大が必要」
ということになるのだろうが、
移民拡大は従業員の低賃金化を固定化させるだろうし、
そんなことになったら日本はさらなる貧乏国家に
落ち込んでいくことになる。

そもそも商品を売るのも、顧客を得るのも、
優れた人材を獲得するのも競争なのだ。

自分たちの無能ぶりを
人手不足のせいにしてはいけない。


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コメント

>文脈から行くと「人手不足倒産が急増」→「移民拡大が必要」
> 移民拡大は従業員の低賃金化を固定化させるだろうし

この2点は、外国人労働者の問題=移民問題のつぼですね。
これらの遠因には、人材育成に手間をかける時間もコストも余裕がなくなったことがあると思います。

そして3K忌避です。これは、世界中各国の問題です。発展途上国でも、いやがることでしょう。
これを防ぐためには、3K職種の現場の人達の給与をしっかり上げるしかないのです。国策としてあげるしかないように思います。

そして、同時に外国人労働者の流入をストップすることが必要です。外国人でも、とうぜん3Kはいやがるし、実は見ないとサボる人も多く、さっさと辞める人もいます。(おまけに生活保護とくるんです)

これでは、仕事の品質も落ちます。おまけに、書かれているように、低賃金のままとか、日本人にとっても最悪ですね。

コメントありがとうございます。以前、ゴミ収集に携わる人の人材安定について書いたことがありますが、基本的に収入がしっかりすれば、日本人は嫌な仕事も厭わないと思いますよ。接客業の忌避に関しては、僕は顧客のモンスター化が影響していると見ており、そこには外国人問題が関係していると思います。

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