公傷制度の復活を
新大関貴景勝が、小結御嶽海との一番で
右膝内側の靭帯を損傷し、休場した。
次の場所はカド番となる。
以前は公傷制度というのがあり、
ケガをした次の場所は番付を下げることなく休場できたが、
いつの間にか公傷制度は無くなり、
貴景勝は休場すればほとんど大関としての
相撲をとらずに陥落となる。
大相撲の世界では、
「ケガくらいで休むな」という考え方のようで、
足に包帯を巻いた力士が多数出場し、
痛々しい光景が繰り広げられている。
白鵬の次代を担う実力者として期待された照ノ富士は、
やはり膝のケガがもとで大関から陥落し、
いまは幕下のさらに下の三段目四十九枚目で
相撲をとっている。
横綱稀勢の里も、自らの意志ではあったが、
ケガが治りきらないうちに強行出場し、
結局引退に追い込まれた。
他のスポーツに例えれば、エンジェルスの大谷が、
ひじの靭帯を損傷しても投げ続けるようなもので、
MLBでは監督はじめチームがそんな無茶を許さない。
大相撲の世界では、ケガを押して出場し、
優勝した貴乃花や稀勢の里の行動が
美談として語られる。
それは確かに感動的ではあるが、
力士生命を奪うほどの悲劇を生む。
ケガをした力士が少しでも万全に近い形で
相撲が取れるように、
公傷制度を復活させるべきではないか。
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