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2020年6月16日 (火)

外食レジ袋有料化回避へ

『7月からプラスチック製買い物袋(レジ袋)を有料化する
国の制度が始まるのを前に、大手外食チェーンが有料化を回避する方針で
準備を進めていることが15日、分かった。
国の制度の例外となっているバイオマス原料を用いたレジ袋へ切り替え、
従来通り無料提供を続ける。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い持ち帰り販売の利用が増える中、
衛生面や顧客利便性を重視した結果だ。(後略)』
(SANKEI NEWS 2020.6.15 19:25)
https://www.sankei.com/economy/news/200615/ecn2006150016-n1.html

これは良いニュース。

スーパーやコンビニ業界も、
ぜひ続いてほしい。

薄くて、破れにくく、衛生的で、
ゴミ袋として再利用もでき、
さらに資源ごみとして再生できるなど、
さまざまな優れた特性を持つレジ袋を有料化し、
いずれは使えなくしようという流れには
僕は反対である。

紙袋で代替するのは不可能だし、
エコバッグで使いまわすのは不衛生だ。

欧米人は環境問題となるとヒステリックになるが、
海洋汚染を、誰が、何によって、どのように引き起こしているかは、
良く調査したうえで、対策を考えるべきだ。

プラスチックゴミを最も多く海洋に流出させている国は、
チャイナで132~353万トン/年、日本は30位で2~6万トン/年(2010年推計)
となっており、チャイナの約1/60に過ぎない。

漂着プラゴミで最も多いものが漁具で41.8%、
ポリ袋はわずか0.4%(平成28年国内漂着ゴミ重量比較)だ。
http://www.env.go.jp/water/marirne_litter/conf/02_02doukou.pdf#search='%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%94%E3%81%BF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0'

チャイナの1/60しかプラゴミを流出させていない日本で、
わずか0.4%にしか過ぎない便利なレジ袋を含むポリ袋を
無くすことにどれほどの意味があるだろう。

プラスチック製のレジ袋を無くしたいなら、
さらに利便性の高い別素材のレジ袋を開発してからでも
遅くはないと思う。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

割りばしのときと同じに思います。あのとき、関係業種の方は廃業されたのでしょうか。
今回はレジ袋なので、有料化されても業者の方は応用が利くと思いますが、どちらの場合も、環境団体に重箱の隅をつつかれるのを気にしているようで、本質を見失っていると思います。「利便性の高い別素材のレジ袋」の開発は、技術や新しいお金の流れを生み出すでしょう。ぜひ政府に検討してほしいです。

プラスチック海洋汚染問題の本質は、プラスチックを使わないことではなく、プラスチックを海洋投棄しないことなのです。だから最大のプラスチック流出国であるチャイナに海洋投棄させないことが最も重要なのに、そのことは誰も言いません。記事中にも述べましたが、レジ袋を廃止することなど、プラゴミ海洋流出を減らすことにはほとんどつながらないのです。

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