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2020年6月25日 (木)

無意味なレジ袋有料化

いよいよ7月からレジ袋有料化が始まるらしい。

これは日本政府が外国からの批判を避けるためだけに義務付けた
愚かな制度で、実質的な意味はないに等しい。

まずはメーカーからのご意見。

〈清水化学工業(株)ホームページより〉
いつも大変お世話になっております。この度は弊社ホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
脱プラスチック、脱ポリエチレン、ポリ袋から紙袋へ切り替えをご検討のお客様に一度弊社の声をお届けしたくメッセージを書かせて頂きます。
切り替えの際のご参考程度でいいですので弊社の声をお聞きください。
■ポリ袋は実はエコ商材なんです。
1.ポリエチレンは理論上、発生するのは二酸化炭素と水、そして熱。ダイオキシンなどの有害物質は発生しない。
2.石油精製時に(ポリ)エチレンは必然的にできるので、ポリエチレンを使用する方が資源の無駄がなく、エコ。
3.ポリ袋は薄いので、資源使用量が少量で済む。
4.ポリ袋は見かけほどゴミ問題にはならない。目に見えるごみの1%未満、自治体のごみのわずか0.4%。
5.繰り返し使用のエコバッグより、都度使用ポリ袋は衛生的。
6.ポリ袋はリユース率が高い。例)レジ袋として使用した後ゴミ袋として利用
7.都内ではサーマルリサイクルし、ごみ焼却燃料になり無駄とならない。
8.ポリ袋は紙袋の70%のエネルギーで製造可能。
9.ポリ袋の輸送に必要なトラックの量は、紙袋の7分の1。
10.ポリ袋の製造に必要な水の量は、紙袋の25分の1。
11.ポリ袋は紙袋に比べ、ごみにしてもかさばらない。
12.紙袋は再生できるものと再生できないものがある。ラミネート加工されているものや紐の種類によっては再生処理できない。
13.紙袋は間伐材とはいえ森林資源を利用。
容積ベースではポリ袋は海洋プラごみのわずか0.3%なのに、現在象徴的に非難されています。原因のウエイトと対策のウエイトが乖離しています。
http://www.shimizu-chem.co.jp/message.html

清水工業のホームページを見ただけでも、
レジ袋がいかにエコであるかがわかるだろう。

6月16日の記事にも書いたが、
http://otto-kanata.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-07331b.html
そもそも日本が海洋に流出させているプラゴミの量は、
チャイナの約1/60で、
その海洋プラゴミに含まれるポリ袋の割合は
0.4%に過ぎない。
http://www.env.go.jp/water/marirne_litter/conf/02_02doukou.pdf#search='%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%94%E3%81%BF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0'

つまり、レジ袋有料化がもたらす海洋プラゴミ削減の効果は
限りなくゼロに近いのだ。

ただ日本政府が海外から「日本は何もしていない」
と責められるのを、少し緩和できるという程度の
意味しかない。

やるのならペットボトルをはじめ
あらゆるプラスチック容器の使用を禁止してみろ
と言いたい。

そんなことをしたら大反対による大混乱に陥るから、
とりあえずやりやすいところからやってみた
というだけのことなのだ。

そんなことのために我々は不便を強いられ、
そして最も迷惑を被るのが、
スーパーなどでレジを担当している人々だ。

多様化している日本国内の消費者にあって、
いまや物分かりの良いお客ばかりではない。

昨日までタダであったものが有料となると、
「それくらいサービスしろよ」とか
文句を言い出す客がいないとも限らない。

そして、突然カッとして、
モンスタークレーマー化する人間も
一定数存在するのである。

この無意味なレジ袋有料化が
そうした面倒を店頭に押し付けるものであることを
愚かな政治家たちは知るべきなのだ。

 

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