感染者情報漏洩賠償4万円?
『愛知県のウェブサイトに新型コロナウイルス感染者490人分の個人情報を一時誤って掲載した問題で、県は13日、損害賠償金の受け取りを承諾した23人に計88万円を支払うと発表した。大村秀章知事が同日、専決処分した。氏名が載った21人に1人当たり4万円、載らなかった2人には同2万円を支払う。
県は5月末からおわびの文書と賠償に関する承諾書を送付。今回の23人の他に、既に395人から承諾を得て、賠償を決めている。
賠償金額や県の姿勢に納得がいかないなどの理由で未承諾となっている72人とは、引き続き話し合いを進める。
ウェブサイトでは、5月4日までの感染者全員の個人情報が、同月5日午前9時半ごろから約45分間、閲覧できる状態になっていた。氏名や入院先に加え、感染者同士の関係性を「恋人」「愛人?」などと記述した内容も含まれていた。』
(産経WEST 2020.8.13 21:06)
https://www.sankei.com/west/news/200813/wst2008130037-n1.html
ネットでザっと調べてみたところ、
「個人情報漏洩の際の賠償金」の相場は、
漏洩した情報が基本的なもの(住所・氏名・年齢・性別など)
である場合、5,000円~15,000円だという。
https://topcourt-law.com/internet_security/leakage-compensation-for-damages
「個人情報の漏洩」は多人数に上る場合が多いので
仕方がないのかもしれないが
ちょっと安過ぎる気がしないでもない。
僕は上記の愛知県の記事を見て、
思わずタイトルに「安いっ!」と入れようかと思ったほどだが、
病気に関する特別な情報ということで
基本情報の相場に多少の上乗せをした額であったようだ。
すでに490人中418人が承諾したというが、
問題は残る72人だろう。
漏洩した情報には、『氏名や入院先に加え、
感染者同士の関係性を「恋人」「愛人?」などと記述した内容も
含まれていた』というから、
こうしたケースでは、実害に応じた賠償が必要となるだろう。
「感染者の国籍」というような重要情報は調べもしないくせに、
「恋人」「愛人?」などという、どうでもいいことは
なぜこんなに詳しく調べるんだろう?
「友人・知人」で充分だと思うのだが…。
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