厚労省医官トップ交代
『厚生労働省は31日、
医系技官トップの鈴木康裕医務技監が退任し、
後任に福島靖正国立保健医療科学院長を充てる人事を発表した。
新型コロナウイルスへの対応に当たるさなか、
治療薬や検査体制への対応などで中心的存在を担ってきた
鈴木氏の交代には、治療薬候補「アビガン」の承認などをめぐる
首相官邸側の不満が背景にあるとの見方がくすぶる。
アビガンをめぐっては、安倍晋三首相が当初、
「5月中の承認を目指したい」と表明。
しかし、企業治験や臨床研究で有効性が確認されない中、
鈴木氏は「あくまで科学的に判断すべきだ」として、
早期承認に一貫して慎重姿勢を示してきた。
厚労省には薬害をめぐり強い批判にさらされた過去があり、
こうした苦い経験を踏まえたものだ。(後略)』
(JIJI.COM 2020年07月31日16時33分)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020073101039&g=pol
ウソ情報を垂れ流す時事通信の記事だけに、
どこに真実があるのかはよく分からないが、
確実に間違っているのが下線部だ。
厚労省の過去の薬害事件は、
科学的知見を完全に無視し、
世界が薬害を防ぐために迅速に対応したのに、
厚労省は対応が大きく遅れたという不作為が
問題視されたのである。
1980年代の薬害エイズ事件は、
非加熱製剤によるHIV感染の被害が確認されてからも、
厚生省は加熱血液製剤を承認しようとせず、
その承認の遅延により血友病患者のHIV感染
という薬害を拡大させた。
また、妊婦が使用することで多数の奇形児を生み出した
1950-60年代のサリドマイド事件では、
厚生省の対応はさらにいい加減だった。
当時、海外で使用されている有名医薬品は
簡易な審査で良いという習慣があったが、
開発した西ドイツでも発売前であったにもかかわらず、
わずか1時間半の簡単な審査で承認したという。
そして1961年にレンツ博士によって
サリドマイドによる催奇形性の警告がなされ、
西欧諸国が販売停止・回収に奔走したにもかかわらず、
厚生省は「レンツ警告には科学的根拠がない」として、
新たに別の1社に製造承認を与えたのである。
1962年に日本でもサリドマイド児の症例が発表され、
西欧諸国から遅れること10カ月、
厚生省はようやく販売停止・回収を発表した。
この販売停止の遅れにより、
日本におけるサリドマイド被害は
倍増したのである。
http://www.gaiki.net/yakugai/ykd/lib/thalidomide_sato.pdf#search='%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89%E4%BA%8B%E4%BB%B6+%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81%E3%81%AE%E4%B8%8D%E4%BD%9C%E7%82%BA'
海外で認められているアビガンの効果を無視し、
「あくまで科学的に判断すべきだ」とは
どの口が言うのだろう。
またギリアド・サイエンシズが承認申請した
世界初の新型コロナ治療薬「レムデシビル」を
わずか3日で承認したのは、
どのような科学的判断によるものか?
利権や天下りにしか興味がないクズ役人のくせに、
偉そうなことを言うのはやめてもらいたい。
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