宮本亜門氏 五輪NOの支離滅裂
『演出家の宮本亞門氏(63)が28日、日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」に生出演。東京オリンピック・パラリンピックについて、「日本が中止の意思を表明すべき」ときっぱり語った。
聖火リレーのニュースの後、コメントを求められた亞門氏は「ごめんなさい、炎上覚悟であえて言います」と切り出し、「僕は日本から中止の意思を表明するべきだと思います」と発言。
その理由を「オリンピックは日本だけのものでなく、世界のものであり、先進国だけでなく、後進国のものでもあります。今の感染状況の世界を冷静に見てて、インド、ブラジルを含めて…。皆さん切り裂かれちゃうんですよ、国民の気持ちが」と説明。「皆さんの本当にやりたい気持ち、分かるけれども、今、誰が(東京五輪開催に)ノーを言うか。やはり日本が勇気を持ってNO!ということを期待したい」とメッセージを発した。』
(デイリー 2021.03.28)
https://www.daily.co.jp/gossip/2021/03/28/0014191367.shtml
僕はこういう論理性がなく、感情にまかせて
支離滅裂な発言をする人が嫌いである。
「日本が五輪中止の意思表明をすべき」
というその理由が、
「オリンピックは日本だけのものでなく、
世界のものであるから」だという。
世界のものであるから、
日本が独断で意思を表明するのではなく、
IOCの決定に委ねるべきではないのか。
「今の感染状況の世界を冷静に見てて(中略)
皆さん切り裂かれちゃうんですよ、
国民の気持ちが」という発言も意味不明。
宮本亜門氏の「五輪を中止させたい」
という思いは伝わるのだが、
なぜ、それを「日本が表明すべきなのか」
が全く分からない。
「日本が勇気を持ってNO!」などと
どこまでいっても情緒的である。
もう少し論理的に発言してもらわないと、
まともな批判すらできない。
日本が唐突に「五輪中止の意思表明」をすれば、
それこそ世界から「五輪は日本だけのものではない」
と批判されるだろうし、五輪出場のために
血のにじむような努力を重ねてきた選手たちの
怒りを買うだろう。
五輪を開催するか否かは、
日本が勝手に決められることではなく、
IOCが決定する以外にないのである。
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