河野太郎の非現実的電力政策
『(前略)河野氏は「いずれ原子力はゼロになるんだろうと思う」とした上で、「2050年までにカーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)を実現するには石炭、石油から止めていかないといけない。きちんと省エネをする。再生可能エネルギーを最大限、最優先で導入していく。それでも足らないところは、安全が確認された原発を当面は再稼働していく。それが現実的なんだろうと思っています」と述べた。(後略)』
(TOKYO Web 2021年9月10日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/130117
河野太郎のエネルギー政策は、
原子力をいずれはゼロにする。
温室効果ガス削減のため、石炭・石油から止めていき、
再生可能エネルギーを最大限、最優先で導入していく
ということのようだ。
再生可能エネルギーの中心は、
太陽光・風力だろうか?
太陽光発電は、夜間・雨天の日には使えないし、
風力も風まかせで信頼性に欠ける。
そうしたときのために、
どうしてもバックアップ電源が必要となる。
そのバックアップ電源として使われるのが
火力発電なのだ。
つまり、再生可能エネルギーをいくら増やしても
火力発電を減らすことはできない。
火力発電は、突然、稼働させることはできないため
低出力で運転しておいて、
再生可能エネルギーの出力が落ちてきたら、
それに合わせて出力を上げていかなくてはならない。
要するに「太陽光・風力発電≒火力発電」が
必要となるわけだ。
再生可能エネルギーを増やすことは、
電力供給を不安定にするだけでなく、
約2倍の発電力を保持しなくてはならず、
極めて効率が悪い。
電力は企業活動や私たちの生活になくてはならず、
電力需要は今後大きく増えていくことが
予想されている。
そんな中で、河野太郎が言うような電力供給政策で
必要な電力需要を賄っていけるだろうか?
おそらく河野太郎は何も考えていない。
高市早苗氏の現実的かつ壮大な電力政策と比べれば、
「月とスッポン」である。
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