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2022年6月 3日 (金)

自民と維新でキャッチがダブる

『日本維新の会は2日、7月の参議院選挙を見据えた公約を発表し、出産にかかる費用の無償化や消費税の減税、憲法9条を改正し、自衛隊を明記することなどを掲げた。
馬場共同代表は会見で「与党の過半数割れを目指していく、そこに追い込んでいくために夏の熱い戦いを一致団結して頑張っていきたい」と気勢を上げるが、実は会見の直前まで、担当者らはポスターや資料の作り直しに追われていた。
当初、維新が用意していたポスターのキャッチコピーは「決断。そして実行。」
しかし、1日に自民党が発表したポスターで事態は一転。
そこには維新のキャッチコピーとほとんど同じ、「決断と実行。」の文字が踊っていたのだ。
ある幹部は「こんなかぶり方しますかね。1日早く会見をしていればよかった」と肩を落とす。「このまま行くべきだ」という意見も出たが結局、キャッチコピーを「改革。そして成長。」に作りかえて記者会見に臨むこととなった。
別の幹部は「偶然だとは思うが、仮に横綱の自民党が潰しに来たのなら受けて立つ」と意気込むなど、選挙戦の思わぬ場外戦となった。』
(FNNプライムオンライン2022年6月2日)
https://www.fnn.jp/articles/-/369157

「決断と実行」などという
手垢のつきまくったキャッチコピーが、
2つの政党でダブるのは、
わが国の政党のレベルがいかに低いかを
示すものだろう。

政治家が何かを決断し、
実行するのは当たり前のことで、
問われるのは何を決断し、
実行するかである。

そもそも何も決断せず、
財務省の指示通りに動く岸田政権が
「決断と実行」を掲げるなど、
何かの冗談としか思えない。

それに比べれば、直前に即席で変更した
維新の「改革。そして成長」のほうが
いくらかマシである。

しかし、維新は改革よりも何よりも、
上海電力疑惑に真摯に答えるべきだ。

バカみたいな政党が並ぶ中で、
比較的マシとされる自民と維新が、
自分たちが何をすべきかさえ
分かっていないという点で、
わが国の政治状況は絶望的と
言わざるを得ないだろう。

 

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